コクリコ坂から 松崎 海と風間 俊はやはり兄妹(兄弟)? 風間 俊の実父は立花 洋ではなく、二人の父親は澤村雄一郎では?

コクリコ坂から 松崎 海と風間 俊はやはり兄妹(兄弟)?
風間 俊の実父は立花 洋ではなく、二人の父親は共に澤村雄一郎では?

ネタバレ含みますので注意!(すでにタイトルに入っていますが…)

「コクリコ坂から」のネタバレの核心部分ですが
風間俊の実父は、松崎海の父である澤村雄一郎(つまり二人は兄妹か?)と思われたが
「記念写真」の唯一の生存者・小野寺善雄の証言により
風間俊の実父は記念写真の最後の一人・立花洋であるということで、二人は兄妹ではなかった
…めでたしめでたし
…ということになっていますが

実を言うと、私はこの説明にはあまり納得がいっていないのです。

…というのも、「コクリコ坂から」登場人物の前後の事情を考慮すると
「風間俊の実父はやはり澤村雄一郎である」とする方が、しっくりくるからです。

以下はその理由。

松崎海は家族の中で一人だけ、明らかに父・澤村雄一郎の気質・性格を受け継いでいる(松崎家の中では実は浮いた存在)そして、彼女の外見・性格・気質まで、なぜか風間俊にそっくり(生真面目・正義感が強い・損な役回りも進んでやる)である。

回想シーンに出てくる澤村雄一郎の姿は、どう見ても「若い頃の風間俊」そのものである。

劇中では、父・澤村雄一郎が消えた海から、かわりの少年・風間俊がやって来た、というイメージが何度も繰り返される。また父を失って極度のファザコンだった海が俊に恋心を感じるのは、俊の面影が亡き父に似ているせい、という暗示も。

風間俊の育ての父・風間昭雄が俊に「近頃・あいつ(澤村雄一郎)に似てきたな」というシーンがある。

立花洋が澤村雄一郎の実父であるというのは、客観的には小野寺善雄の証言のみ。両親(立花夫妻)は、とも亡くなってしまったので、実際には証拠はない。

海たちの母・松崎良子がアメリカから帰ってきた夜に、海は俊の事を母に尋ね、「もしも風間さんがお父さんの本当の子供だったら?」と聞いている(つまり聡明な海は父の不倫を疑っている)。

海の母・松崎良子が海から風間俊の事を聞いた翌日、なぜかこっそり喫茶店で小野寺善雄に会い、その後小野寺が海と俊を出航前の貨物船に招き、「出生の真実(風間俊の実の父は立花洋である)」を告げている。

このことから推測できる事

風間俊の実の父はやはり澤村雄一郎では?

風間俊の実の母親はまったく登場しない女性か、もしくは立花洋の妻。つまり風間俊は澤村雄一郎の不貞(不倫)の子。いわゆる隠し子。

立花洋は「引き揚げ船の事故で亡くなった」とされている。(おそらくその時は立花洋の妻も一緒だった)澤村雄一郎は「親友の妻」として立花の妻を世話したのかもしれない。そして「男女の関係」になってしまったのかもしれない。

その後、立花の妻が亡くなってしまった(出産時に亡くなった、とされている)ので、澤村雄一郎は隠し子である俊の処理に困る。まさか本妻である良子に育てさせるわけにもいかない。そこで子供を失ったばかりの風間夫妻に俊を引き取ってもらう。

おそらく松崎良子(海の実母)はそのことは承知していた。おおらかな性格の彼女は、そのことで夫を責めなかった(事情が事情なので)。海から俊の事を聞き、せめて子供たちにはこのことを美しく記憶していてほしいと、小野寺善雄に頼んで「一芝居」打ってもらった(風間俊の実の父は立花洋で、二人は兄妹ではないとウソを言ってもらった)。

いかがでしょうか?

あまり考えたくない事ですが…
少なくともつじつまは合います。

「夫が外で浮気して、隠し子を作ってしまった」というのは、男の浮気が半ば公認だった当時の方が多分多いと思います。

しかしこれだと、ちょっとドロドロしてて、澤村雄一郎は「友人の妻を寝取って子供まで産ませ、しかも他人にその子を押しつけた」かなり「卑怯な男」です。「ジブリアニメ」ではなくなりそう(笑)
「氷点」になりそうですね…



もっとも

松崎良子(海たちの母)は非常におおらかで、かつ本当に亡くなった澤村雄一郎の事を愛していたらしく
父の不倫を疑う娘の海に対して「もしあの人の子だったら…会いたいわ。似てる?」とまで言います。

たとえ雄一郎が外で不倫して、隠し子まで作ったとしてもかまわない。その子も愛する雄一郎の子。
良子にとっては、「自分が雄一郎の事を愛している」という事実こそが大事なのでしょう。

その直前に海は俊に「たとえ血がつながっていても、私、風間さんの事が好き」とまで言っています。いいつながりです。

冷静に分析すると、海と俊はやはり実の兄妹の可能性はありますが、そのことよりももっと大切な事があると、制作者は訴えたかったようです(それが元の原案の宮崎駿なのか、脚本の丹羽圭子なのか、監督の宮崎吾朗なのか…)。

この「コクリコ坂から」は、丁寧に見ていくと、少し前の時代の日本人の価値観や考え方が随所に表現されています。ジブリ映画では、もっとも「大人なテーマ」を扱ったものになっていますね。



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コクリコ坂から DVD ブルーレイ 発売日決定! 2012年6月20日に

コクリコ坂からのDVDとブルーレイの発売日が決定しました!

スタジオジブリが2011年に公開した劇場アニメ「コクリコ坂から」の待望のDVDとブルーレイ(Blu-ray・BD)が発売日が決定しました!




ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン主宰の「2012 SPRING ブルーレイ・DVD CONVENTION」の発表で、「コクリコ坂から」のDVDとブルーレイ(Blu-ray・BD)は2012年6月20日に発売されるそうです!

会場には監督の宮崎吾朗と主役・海を演じた長澤まさみもあいさつしていたみたいですね!
↓NHKで放送された、宮崎駿と宮崎吾朗の「コクリコ坂から」制作をめぐるドキュメンタリー「
ふたり/コクリコ坂・父と子の300日戦争」



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宮崎駿・スタジオジブリの2013年公開の最新作は「風立ちぬ」?ゼロ戦を設計した堀越二郎の生涯を描くのか?

スタジオジブリ宮崎駿の最新作は、2013年公開で、「風立ちぬ」という宮崎駿が連載していた漫画が原作になるという情報が出ています。
↓くわしい記事はこちら
宮崎駿 スタジオジブリ 最新作 2013年公開映画 風立ちぬ あらすじ 原作 画像

これは宮崎駿が「月刊モデルグラフィックス」という兵器模型雑誌に2009年4月から細々と連載していた作品ですが、わずか9話で終わった小品です。

これが宮崎駿が月刊誌「Cut」のインタビューで語った次回作の内容とかなり符合しているわけです。
またNHKで放送されたドキュメント番組「ふたり」の中で語った内容とも近いですが、鈴木プロデューサーの「次の新作は宮崎さんの自伝的内容になる」という発言だけがちょっと気になりますね。

宮崎駿の雑想ノート 宮崎駿監督の場合、こういったアイデアスケッチ的なものが膨らんで、ひとつの映画になるパターンが多いですね。



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コクリコ坂から 松崎空 声優 白石晴香

松崎空の声優は新人の白石晴香(しらいしはるか)!

スタジオジブリのアニメ映画「コクリコ坂から」で、ヒロイン・松崎海の妹を演じている声優さんは一体誰なのか?

公式サイトで発表されていないせいか、私のこのブログにも検索している方がけっこう多いので、調べてみました。

白石晴香(しらいしはるか)という新人女優です。

白石晴香 しらいしはるか

・「コクリコ坂から」の松崎空役の声優・白石晴香のプロフィール

1995年4月8日生まれ
東京出身
CMとか舞台で活躍している方で、まだほとんどキャリアがないようです。

今後ブレイクするかな?
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コクリコ坂から レビュー 評価 感想 まとめ 子供にとっては「ちょっと背伸び」の方がいいかも?

コクリコ坂からのレビュー、評価、感想についてのまとめ。


スタジオジブリの最新アニメ映画「コクリコ坂から」ですが、公開から10日ほどたったので、そろそろネットでも評価が集まりつつあります。

初日の観客動員は3位発進だったそうですが、超人気作「ハリポタ」の完結編などが同時公開だったので、まぁとりあえずこんなものかも。


ネットのレビュー・評価・感想をまとめてみると、マイナスの評価として
「盛り上がりに欠ける」
「昔の話なので、今の観客にわかりにくい」
といったものがわりと目立ちました。

「盛り上がりに欠ける」というのは、従来のジブリアニメと違って、ファンタジーの要素が皆無ですから、そのような部分を言っているのかも。

またお話自体も、大きな波は確かにないです。しかし日常生活をていねいに描くことが基盤になっている話ですから、観客の求めているもの自体がズレているような気がします(作品の方向性の問題ではなく、観客の質の問題)。

カルチェラタン取り壊し問題&大そうじイベントという強い縦軸と、松崎海と風間俊の恋愛&出生問題という横軸の絡まりが非常に絶妙で、かなり玄人(くろうと)好みの映画だと思いました。

そういう意味では、大人向けの映画かもしれません。確かに一定以上の年齢でないと、すぐには理解できない単語(ガリ切り、朝鮮戦争)、また共有しにくい雰囲気(とつぜん合唱を始める、当時の学生運動の盛り上がり)などは、さすがに小学生以下では厳しいでしょう。


しかし、私は思うんですけど、映画ってそんなにわかりやすくないといけないものでしょうか?


私子供の時分に今は亡き父親に、けっこう大人向きの内容の映画に何回か連れて行ってもらった記憶があります。
その時は確かに意味はわからない部分もあったし、今考えると登場人物の感情などを誤解していた部分もありましたが
私を子供扱いしなかった父に対して、今では感謝の気持ちの方が強いです。


だいたい子供というのは、大人が考えるより内面は大人びているものです。

大人は喜々として子供を「子供扱い」して満足していますが、いつもいつも大人が考える「子供のレベル」に併せるよりも、たまには少し背伸びした内容のものを見せた方が、よっぽど人格の形成に役立つと思います。


その時は意味がわからなくてもいいんです。

映画を観て10年、20年たってから「あの時は意味がわからなかったけど、今なら登場人物の気持ちや、背景がなんとなくわかる」ということでいいのでは?

すぐれた映画とはそうしたものでしょう。よい映画というのは決して観客に一から十まで親切ではない。


たとえば、親子でこの「コクリコ坂から」を観に行って、「ガリ切り」「学生運動」「朝鮮戦争」などが子供がわからなければ(人によっては親の方も厳しいでしょう)、一緒に調べたらいいんです。

今はネットという便利なものがあります。調べるのはネットでもいいと思います。

例えばこのブログでは↓こういった記事があります。

コクリコ坂から ガリ切りとは 意味

コクリコ坂から 国際信号旗 海がコクリコ荘から上げる旗の意味は?

コクリコ坂から LST 朝鮮戦争


また、子供は好奇心旺盛ですから、必ずしも親が一緒に調べてあげなくても、知りたいことは自分で勝手に調べるでしょう。


最近の観客は、物語に対して手っ取り早い「わかりやすさ」「とっつきやすさ」ばかり求めて、物語の背景を知ろう、感じようという能動的な態度がほとんどないような気がします。

「コクリコ坂から」は、子供にとっては「ちょっと背伸びした大人のアニメ映画」だと思います。
ちょっと背伸びしなければ、精神的な成長はないかもです。

子供と行く映画はいつもいつも「ポケモン」や「戦隊もの」ばかりでなくていいと思いますよ?


posted by 腐男子 at 11:53 | Comment(0) | コクリコ坂から レビュー 評価 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

コクリコ坂から 食事シーン ハムエッグ、アジフライ、カレーライス…松崎海のつくるメニューはかなりハイカラ?

コクリコ坂からの食事シーンについて。

スタジオジブリのアニメといえば、いつも食事シーンがかなり多く登場し、まだ非常にこだわりを持って描かれていますが

ハウルの作るベーコンエッグがウマそう「ハウルの動く城」


↓ついにインスタントラーメン登場(笑)「崖の上のポニョ」

最新アニメ「コクリコ坂から」でもそれは踏襲されている…どころか、これはヒロインの松崎海が、とにかく家族と下宿人の胃袋を満たすために毎日毎日朝食・夕食づくり(加えてお弁当まで!)をこなす内容になっているので

必然的に食事シーンは多いわけです。


しかし、松崎家のメニューは昭和38年当時としては、かなりハイカラなモノが多いですね!

・最初の朝食メニュー メインはハムエッグ

・ある日の夕食メニュー アジフライ

・別の日の夕食メニュー カレーライス

一度魚屋でカレイを買っていたので、それはもしかして煮付けかもしれませんが…(具体的な場面なし)

つまり純和食は1回も登場せず。


また、コクリコ荘自体も、洋館付和風建築というハイカラな造りの建物ですし
食堂も畳ではなく、板の間にテーブルと椅子という組み合わせでした。

これは、医者だった曾祖父や祖父の「ハイカラ趣味」から来ているのでは?



posted by 腐男子 at 19:16 | Comment(0) | コクリコ坂から アニメ映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

コクリコ坂から LST 朝鮮戦争 松崎海の父はなぜ死んだ? 沢村雄一郎の船が沈没した原因 ネタバレ


コクリコ坂からで、松崎海の父親・沢村雄一郎が死んだ原因・朝鮮戦争での「LST(エルエスティー)」とは?

スタジオジブリのアニメ映画「コクリコ坂から」で、松崎海の父が乗っていた船は、なぜ沈没したのか?

そもそもなぜ朝鮮戦争に日本の船乗りが乗っていたのか?

「コクリコ坂から」最大のナゾ、私も含めて、リアルタイムに生きていないほとんどの観客には「?」だと思いましたので、調べてみました。
↓(ネタバレです!注意!)



日本が連合国(アメリカ・イギリス・中国など)と戦った太平洋戦争(大東亜戦争)は1945年に集結しましたが、その後1950年から朝鮮半島で南北に別れて戦争が始まりました。日本統治後に成立した二つの国・韓国と北朝鮮の戦いで、これがいわゆる朝鮮戦争です。

当時の日本は敗戦国で、まだ占領軍であるアメリカ軍(GHQ)が統治しており、軍隊はすべて武装解除されて自前の軍隊は持っていませんでした(もちろん自衛隊の発足前)。


当時この戦争に介入していた国連軍(実質上アメリカ軍)は、北朝鮮への上陸作戦の際に、北朝鮮が海中に施設した機雷を除去する必要があり、海域の地理に詳しく熟練していた当時の海上保安庁(ほとんど元海軍軍人)にこの任務を依頼したのです。

しかし当然のことながら、朝鮮戦争の行われいてる海域での機雷除去作業というのは、戦争行為そのものです。これはアメリカが日本に押しつけた新憲法に抵触し、なおかつ日本側の隊員の犠牲者を伴うことが予想される、非常に危険なものでした。

対する日本側の当時の状況は、アメリカとの講和条約の締結交渉に入ったばかりであり、ほぼ完全にアメリカに支配された状態でした。講和条約の締結交渉を先に進めたい日本政府としては、この時点での任務の申し入れ拒否は事実上不可能であり、国連軍(事実上アメリカ)としては、技術も経験も乏しかったので、日本の「元海軍」に依頼するより手段がなかったのです。


かくして当時の吉田首相の命により、任務は秘密裏に行われることになりました。しかしこれは祖国日本のためではなく、実質アメリカ(占領軍)のためであり、しかも任務が公にされることもなく、仮に死んでも名誉の戦死ですらないのです。


下関港に集結した日本の掃海隊は、米軍の命令で船名も消され、日の丸を掲げることも許されずに、無灯火で北朝鮮の元山(ウォンサン)まで航行しました。

現地での戦闘と機雷の除去作業はアメリカ・日本の区別なく熾烈を極め、多くの犠牲者を出して集結しました。



しかし映画「コクリコ坂から」の中で、松崎海の父・沢村雄一郎は「LST(揚陸艦)に乗船していて、船が沈没した」となっています。

「LST(エルエスティー)」の正式名称は、「Landing ship,tank」で、「戦車揚陸艦」です(揚陸艦というのは直接岸に乗り上げることが可能な軍事輸送船のこと)。

この揚陸艦というのは戦時中に日本軍が使っていた艦艇を、占領軍が日本に対して「貸与する」という形をとり、後方支援として海上輸送に使っていたもののようです(つまり上記の機雷掃討作戦にあたった艦艇とは別モノ?)。


また、この海上輸送には一般商船も使われていたようで、劇中で語られている「LST(揚陸艦)」というのは、もしかしたら朝鮮戦争での後方支援に使われていた海上輸送船全般を指すのかもしれません。

松崎海の父・沢村雄一郎は商船大学の出身で軍人ではなかったようなので、おそらく海上輸送船としての「LST(輸送船としての意味)」に乗船していて、任務中に船が沈没したのではないでしょうか?(このあたりは断定は避けますが)


この朝鮮戦争の海上輸送任務に関しては、上記の機雷掃討作戦よりもさらに扱った文献も少なく、「忘れられた戦後史」のひとつになってしまっています。


そして、この設定は↓原作のマンガ「コクリコ坂から」にはないものです。
■映画の脚本を書いたのは宮崎駿なので、この事実にあえてスポットを当てたのは、観客に対して何らかの訴えたいメッセージがあったのではないかと思いました。

私個人としては何か、福島の原発事故の現場で働く作業員のみなさんにも、似た気持ちを感じてしまいました。


また、アニメ映画「コクリコ坂から」は、背後にこうした重いテーマを含みつつ、それをさらりと見せてしまう語り口の軽さがあります。
重たいことを重たく見せるのは簡単なことですが、軽妙な語り口で表現するのは相当なテクニックを要すると思います。

少なくとも「コクリコ坂から」での宮崎吾朗監督の演出は、「確かな技巧派」を感じさせるものでした。



コクリコ坂から 国際信号旗 海がコクリコ荘から上げる旗の意味は?

コクリコ坂からでの海の上げる国際信号旗の意味は?

スタジオジブリ2011夏の新作アニメ映画「コクリコ坂から」ですが
ヒロインの松崎海が毎朝コクリコ荘の庭から上げている信号旗。


ドラマでは、行方不明になった父親の向かって上げているが、それを毎朝タグボートから見つめていた風間俊が、海を意識していく、というストーリーになっています。

それでは、この「国際信号旗」の意味は?

ちょっと調べてみました。

最初のこれ
国際信号旗
これは一文字でアルファベットの「U」を表します。

二つ目のこれ
国際信号旗
これはアルファベットの「W」を表します。

しかし、これは「二時信号」といって、二文字の組み合わせで初めて意味をなすものです。

国際信号旗

国際信号旗

=「UW

こうなると、「航海の安全を祈る」になります。


それに対して、風間俊が乗るタグボートの信号旗

これは、「航海の安全を祈る」を出してくれたこと対する返答。お礼を意味します。
最初の三角旗
国際信号旗

これが「わかりました」という意味らしいですが、ここでは「ありがとう」の意味に近いニュアンスでしょう。

以下、海が出したものと同じ「UW」の信号旗ですので。

国際信号旗

国際信号旗

=「UW


このように、「コクリコ坂から」には、時代的に理解しづらかったり、専門的知識を持っていないとそもそもわからないネタがけっこうたくさんちりばめられています。

「わからない」と投げ出すよりも「あの場面に出てきたアレは、どういう意味なんだろう?」と調べる楽しみがある作品といえるかもしれません。



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海がきこえる あらすじ 感想 コクリコ坂から との共通点

海がきこえるのあらすじ・感想です。



「コクリコ坂から」が7月16日よりロードショー公開されるのに先立って、スタジオジブリの過去の異色作・「海がきこえる」が前日の7月15日の金曜ロードショーで、「ゲド戦記」と二本立てで放送されますね。

「ゲド戦記」の方は失敗作という評価で定着していますし、これを前日に放送するのは、宮崎吾朗監督の評価をかえって落としかねないな…とこっちが心配しているくらいなので、別にいいんですが

「海がきこえる」の方は「隠れた名作」とされていますし、「コクリコ坂から」との共通点も多い作品なので、ちょっと気になりますね。


「海がきこえる」のあらすじ



東京の私立大学に合格して、高知から上京した杜崎拓(もりさきたく)。東京の駅のホームの反対側に、どこかで見たような若い女が立っているのを目にする。その女は見失ってしまったが、同窓会のために高知に帰省した拓の脳裏に、武藤里伽子(むとうりかこ)という女性の思い出がよぎる。


ここからは、杜崎拓の高知での思い出。

ある日、クラスに武藤里伽子という東京からの転校生がやってきた。美人だが、まわりのすべてをバカにしているようで、周囲になじもうとしない、一匹狼だ。

しかし、修学先のハワイ旅行(バブリーな時代を感じさせますね)で、杜崎拓はその武藤里伽子に「お金を落としたから、貸して」と唐突にいわれる。それも上から目線で。

結局苦笑いしながらも、6万円もの大金を貸してしまうが、そのことを友人の松野豊にしゃべると、武藤里伽子から「もうしゃべったの?森崎君て口が軽いわね!」と文句を言われてしまう。


しかしこの出来事は後の複線だった。夏休みに武藤里伽子は密かに貯めた資金で、離婚して別居している東京の父親の元に押しかける計画を実行し、それに杜崎拓はまきこまれてしまう。

彼女のかくされた事情を知って、不憫に思う杜崎拓。しかし武藤里伽子のワガママは想像以上で、その後、ついにクラスで大問題を引き起こす…


「海がきこえる」の感想



この「海がきこえる」は、結局地方都市である高知に、東京から1人の気位の高いお嬢様キャラの武藤里伽子がやってきて、周囲をひっかきまわす、ただそれだけの話ではありますが…

当時の若者の時代の気分・感性が、いきいきと描かれています。

これは宮崎駿が「紅の豚」を作成した直後に「ネタ詰まり」になっていた時、宮崎駿・高畑勲をまったく介さず若いスタッフだけでアニメを1本作ってみようという、ある種実験的な流れの中で生まれました。

「海がきこえる」の監督は、原作(氷室冴子の小説)のさし絵を担当した近藤勝也で、今でいう「ライトノベル」の流れにあるものでしょう。

しかし完成したアニメ「海がきこえる」を見た宮崎駿は、「ここには、『かくある』しかない。アニメは『かくあるべし』なのだ」(つまり制作者の理想像が注入されていない)とこき下ろし、否定したそうですが…

後にある評論家に、「『耳をすませば』より、『海がきこえる』の方に、若者の感性がより表現されている」みたいなことを言われて、真っ赤になって怒ったそうですが(宮崎駿は「耳をすませば」には脚本で参加)…

正直、それは当たっていると思います。


おそらく宮崎駿は、ずっとそれを気にしていたんでしょう。
だからこそ、後に「千と千尋の神隠し」という、今どきの少女を生き生きと描いた名作が生まれたんだと思います。


つまり、この「海がきこえる」がスタジオジブリで始めて若手を使って、「らしくない」作品づくりをしたことが、あとにいろいろと流れを生んだんだと思えてきます。

というわけで「海がきこえる」は、スタジオジブリのエポックメイキング的名作で決定!

「海がきこえる」がなかったら、「コクリコ坂から」も生まれなかったかもしれない…




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コクリコ坂から 横浜 ホテルニューグランド 風景 松崎海が風間俊に告白する名シーン

コクリコ坂からに登場した横浜ホテルニューグランド。

風間俊、松崎海、水沼史郎の3人が「カルチェラタン」の存続を訴えに港南学園の理事長を東京に訪ね、見学の約束を取りつけて、2人きりになった風間俊と松崎海が、山下公園沿いを歩きます。

並んで歩く2人の背景に「Hotel New Grand」の灯りが。

もちろん、昭和30年代の高校生カップルなので、「ちょっと休んでいこうか?」なんて展開にはなりません(笑)

このあと路面電車の電停で、「私、風間さんがズーッと好き」と海が俊に告白する名シーン。見逃せません。


ちなみにこの横浜「ホテルニューグランド」は、関東大震災で倒壊した「ホテルグランド」の跡地に建てられ、チャーリー・チャップリンやジョージ・フォアマンも宿泊し、またマッカーサーが執務室として3日間使ったという名門ホテルです。

そして「ドリア」「スパゲティナポリタン」「プリンアラモード」といった洋食ニューは、このホテルニューグランドが発祥なんだそうですね(「コクリコ坂から」スペシャル特番でやっていました。

ホテルニューグランドでディナーなんていいですね〜
■また「THE 有頂天ホテル」などの映画撮影にも何回か使われています。確かに風格が違いますもの。

まさに「有頂天ホテル」!






posted by 腐男子 at 10:16 | Comment(0) | コクリコ坂から 横浜 風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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